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山梨大学人間科学部附属幼稚園(山梨・甲府市) 北上夏希
「カエルのために! -つながっていった子どもの思い-」

「先生孝行?」の子どもたち
山梨大学人間科学部附属幼稚園は、本日が2学期の終業式です。
甲府盆地の北に位置する園で、厳寒を予想して来たのですが、
うらうらと冬の陽が差し、
明日からの子どもたちの休みを祝っているような暖かさでした。

子どもたちがホールに集合して、終業式が始まりました。
まず、園長先生から正月の意味と過ごし方を、
次に担当の先生から正月遊びのクイズなどを楽しんだあと、
年少、年中、年長とそれぞれが歌やゲームで、今学期のしめくくりの発表をします。

いつもならこれで終業式が終わりますが、今日は違います。
そうです、北上夏希先生の、「わたしの保育記録」大賞授賞式があるのです。

式のあと、保育記録の主人公である年長児たちは、
賞状を手にした先生を囲み、
「おおむらせんせいみたい!」
とはやし立てます。

おおむらせんせいとは、ノーベル賞を受賞した大村智先生。
山梨県北巨摩郡の出身で、この山梨大学の卒業生でもあります。
さすがに身近なヒーローだけあって、
子どもたちにもその存在は知れわたっているようです。

じつはこの年長児35名は、「わたしの保育記録」では二度目の登場なのです。
昨年度は同じ園の古屋あけみ先生が佳作を受賞しました。
その作品「くまさんのホットケーキ」でも、彼らの姿が記録されています(2014年佳作を参照)。
前回は年中児として、そして今年は年長児として、それぞれの担任先生方にすぐれた記録を書かせたのが、この子どもたちだったのです。
「『先生孝行』ですね」
私がいうと、古屋先生は「本当にそうです」と、うれしそうにうなづいていました。

昼には、北上先生がお迎えに来た保護者たちにも賞状を見せて、大賞受賞の報告をしました。
お母さん方も我がことのように喜んでくれました。

子どもたちが去った園舎を、先生方は掃除をし、お疲れ会のお昼になります。
仕出し弁当を食べながら、2学期の子どもたちの様子を楽しげに話す職員たち。
聞くと、毎学期最後の昼食は、職員全員で食事をとる慣例となっているそうです
。 あの子のこと、この子のこと、あんな発言、こんな行動、次から次へと思い出が語られる食事会でした。

子どもたちの元気と、職場の雰囲気。
職員がひとつになっているこの雰囲気が、子どもたちを育て、それがさらに職員たちを元気にしている。
連続入賞の理由は、この良い循環なのかもしれない、そんな感慨を抱いた園訪問でした。

『新 幼児と保育』編集長