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日本で唯一の動物園ライター。千葉市動物公園勤務のかたわら全国の動物園を飛び回り、飼育員さんたちとの交流を図る。 著書に『ASAHIYAMA 動物園物語』(カドカワデジタルコミックス 本庄 敬・画)、『動物園のひみつ 展示の工夫から飼育員の仕事まで~楽しい調べ学習シリーズ』(PHP研究所)、『ひめちゃんとふたりのおかあさん~人間に育てられた子ゾウ』(フレーベル館)などがある。

第67回動物園ではわからない? 「骨見て得」の博物館

こんにちは、動物園ライターの森由民です。ただ歩くだけでも楽しい動物園や水族館。しかし、 動物のこと・展示や飼育の方法など、少し知識を持つだけで、さらに豊かな世界が広がります。そんな体験に向けて、ささやかなヒントをご提供できればと思います。
 
※今回はいささか特別編的に、麻布大学いのちの博物館を中心にご紹介します。
また、登場する動物たちの生きた姿として、過去に撮影した、日立市かみね動物園の動物たちを例示しています。
 
今回御紹介する動物:アジアゾウ(☆)、ジャンガリアンハムスター、キリン(☆)、アフリカゾウ、コウベモグラ、ハンドウイルカ、カバ(☆)、ミナミコアリクイ、トラ(☆)、ヒグマ(☆)、ライオン(☆)、オオカミ(ハイイロオオカミ)、イヌ(ロットワイラー、縄文柴犬)、ニホンザル、ヤギ(胃の標本)、ニホンジカ(☆)、キョン、セーブルアンテロープ、アフリカゾウ、フンボルトペンギン、イノシシ、マイクロミニブタ、フタユビナマケモノ
 
訪れた博物館:麻布大学いのちの博物館・日立市かみね動物園(上記の☆の動物の生体写真)
 
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麻布大学は、獣医師の養成機関として始まり、環境全般の問題にも取り組むに至ってきました。そんな同大学の歴史を基に、先人からの貴重な遺産を継承するとともに、「1.研究内容、 2.動物標本、 3.歴史資料」を広く社会に紹介する目的で、2015年に開設されたのが、いのちの博物館です。
その後、新型コロナウイルスの流行への対応などを経つつも、小中学校などの見学の受け入れや教材の貸し出しなどを含め(※1)、社会教育の場としての役割を担ってきました。
 
※1.教材の貸し出しとその意図については、こちらをご覧ください。なお、現在はコロナウイルスの感染拡大拡大によりこのサービスを停止しています。コロナウイルスの感染が収束すればまた再開する予定でおります。
https://life-museum.azabu-u.ac.jp/specimen/
 
そんな、いのちの博物館のあらましは、ネット上でもバーチャル体験することができます(※2)。しかし、今回はせっかく実際にお伺いしましたので、そこでの見聞を綴り合わせて、わたしなりに語ってみます。
 
※2.「バーチャルいのちの博物館」
 
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いのちの博物館の展示の大きな柱は骨格標本ということになるでしょう。
アジアゾウの全身骨格をバックに、左から館長で麻布大学生命・環境科学部食品生命科学科准教授の島津德人さんと獣医学部獣医学科講師の大石元治さん。今回はこれらの方たちにご厚意あるご対応を頂きました。島津さんは、よみうりランドと共同でカリフォルニアアシカの歯周病の研究をするなど、動物園・水族館とも関わりを持つ研究者です。大石さんもオランウータンや食肉類の運動機能の解剖学的研究などで動物園と関わっています。
 
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さて、ゾウは陸上では現生で最大の動物です(写真は、日立市かみね動物園のミネコとスズコ※3)。こうして巨体を支える四肢等のしくみを見ると、翻って、動物園での、生きたかれらの存在感も厚みを持って味わえるように思います。動物園で見るだけではわからない、だからこそ、知れば動物園の観察も豊かになる。そんなヒントが感じられるのです。
 
※3.こちらの記事もご覧ください。
「離見の見、動物と人の距離」
 
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アジアゾウの骨格標本の前に置かれたジャンガリアンハムスター。その小ささもまた、ほ乳類の多様性というかたちで、確かな存在感を放っています。
 
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こちらはさきほどの写真にも全身骨格が映っていたキリンです。この角を、後で出てくるシカなどと比べてみてください。キリンもシカもウシもヤギも、みんな角を持ち、また偶蹄類とまとめられますが、その異同を知るのには骨まで見てみる必要があります。
 
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骨を見るなら、いっそ頭の先(角)から足の先まで。ここで、アフリカゾウには「巨」、キリンには「長」の漢字が充てられています(骨格の横のラベル)。わたしたちの尺度をはみ出すもの大型動物どうしでも、それぞれのちがいはあるんだよ、と。足の先の先、指の地面に対するつき方にも注目してみましょう(※4)。
 
※4.こちらの記事もご覧ください。
「つま先立てて狩りへ」
 
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あらためて、キリンの全身骨格を見上げてみます。その首の長さは、体のサイズを考えてもやはり破格なのだ、と感じます。ふと気がつくと、壁には横顔のシルエットがあるのでした。
 
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哺乳類は足もいろいろ。コウベモグラにとって、前足は、持って生まれた掘削機です。
 
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ハンドウイルカをはじめとする鯨類もユニークな進化を遂げた哺乳類の一群です。ひれとなった前足のほか、さまざまな水生適応が見て取れます。歯も獲物である魚をしっかりとホールドできるかたちになっています(後に出てくる陸生の哺乳類たちと比べて、特殊化と歯の種類の単純化が起きています)。
 
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現生の哺乳類の中で、そんな鯨類に一番近いとされているのがカバです。見る限り、それこそ頭骨を見てさえもまったくちがいますが、遺伝子の研究がそのことを明らかにしました。これによって、イルカなどの鯨類はカバも含まれる「偶蹄類」の系統の中の枝分かれと位置付けられるようになり、現在では「鯨偶蹄目」という分類がなされるようになっています(※5)。
 
※5.いのちの博物館の解説プレートのほか、こちらを参考にしました。
長谷川政美(2011)『新図説 動物の起源と進化』八坂書房
 
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さて、歯の話が出たところで、こちらの表です。現在、いのちの博物館では企画展示「動物の食べ物 シカ、サル、タヌキを比べてみたら」が開催中です(※6)。動物たちの種それぞれの主な食べものに注目すると、栄養の豊富さと手に入れられる機会(供給量)からは、肉・果実・草という代表的なカテゴリーが見えてきます。今回の展示は、イギリスの生態学者で「動物たちが何をいかに食べるか」に注目して幅広い考察を展開したチャールズ・エルトンの視角に基づいています。
 
※6.展示の概要は、こちらのリンクや先にご紹介した「バーチャル博物館」をご覧ください。
 
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いま挙げた果実と草は大きくは「植物食」の中に包み込まれますが、「肉食」は「動物食」と言った方がより正確で広がりのある把握となるでしょう。ミナミコアリクイはアリやシロアリを食べることに特化したスペシャリストですが、かれらも動物食者と見なせます。頭骨からもわかるようにアリクイの仲間はあごがほとんど開かず、アリやシロアリ以外を捕食することはできませんが、べたべたとした粘液のついた細長い舌を持ち、「蟻食い」という食性においては他の追随を許さない進化を遂げています。
 
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歯を中心とした頭骨を観察すると、その動物の食性についてのさまざまな情報を得ることができます。哺乳類の歯は門歯・犬歯・臼歯に大別されます。このように歯の種類が分化しているのは哺乳類の大きな特徴です(※7)。肉食哺乳類の歯を見ると、まずは牙(犬歯)に目が行きますが、犬歯はもっぱら攻撃用で(多くの霊長類のオスなどでも発達します)、仕留めた獲物の肉を切り裂くのには、ぎざぎざで上下がすれちがうハサミのようになった臼歯が活躍します。
 
※7.そこから先に述べたイルカの歯の単純化の進化的意味も照らし返されることになるのです。
 
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動物園などで肉食哺乳類の食事の場面に出逢ったら、主にどの歯を使うのかにも注目してみましょう。
 
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以上のようなまなざしでヒグマの頭骨を観察すると、トラに比べて、臼歯が平らになる傾向が見て取れます。クマ類はトラやライオンなどとともに食肉類に属しますが、果実などもよく食べます。かれらの臼歯も肉を切り裂くだけではなく、これらの植物質をすりつぶすはたらきを持っていると捉えることができます。
 
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イヌ科を代表するオオカミも、トラやライオンなどのネコ科動物と比べると、歯の数やかたちなどで、より幅広い食性への適応が見られます(※8)。
 
※8.クマやオオカミは食肉類の中での雑食的傾向を示していると言えます。しかし、それは単純にかれらの方が原始的(未分化)だとか、「動物食/植物食」という仕分けが危ういとかということではありません。ここでもアリクイを見た時のように、食べものを絞り込んだスペシャリストと、より幅広い選択を可能にしているジェネラリストの適応的方向性のちがいが重要です。そして、「動物食/植物食」という仕分けの視点こそが、雑食者(ジェネラリスト)のありようを照らし出したのだと言えるでしょう。オオカミはヒト以外の哺乳類ではもっとも広く地球上に分布する種とされますが、かれらのジェネラリスト性は、そういった適応や、以下に述べる「イヌへの家畜化」でも大きく役立ってきたのではないかと考えられます。
 
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さて、これは大型犬の一品種ロットワイラーの頭骨です。さきほどのオオカミと比べてみてください。獲物の肉を切り裂く臼歯が小型化しており、額の部分に段差が目立ちます。詳しくは以下に掲げる大石元治さんの指導による解説をご覧いただきたいのですが、これらはオオカミからイヌへの家畜化の過程で起きた変化と考えられ、イヌ全般にあてはまります。
 
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では、こちらは?
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額の段差が目立たない点では何やらオオカミ的ですが、これは縄文柴犬です。近年、日本在来の犬種は遺伝的にオオカミに近いことが指摘されており(※9)、柴犬を基に、縄文時代の遺跡から発掘される犬の骨を参考にそれに近いタイプを「復元」する試みが進められています。この骨格標本は、そんな個体のひとつです。
しかし、あらためて見ると尾は巻いていますね。キツネを用いた研究によると、人になつきやすい個体を選別していくと、結果として尾が巻いたり耳が垂れたりという形質も現われてくると言います。人になつく性質が遺伝的なものであるなら、これらの形態的な特徴は人になつく遺伝子とリンクして遺伝しているのではないかとも考えられます。さまざまな分野の生物学的研究が交わって、さらに解明が進むことが期待されます。
 
※9.以下、オオカミの家畜化によるイヌの成立については、下記を参考にしました。
菊水健史ほか(2015)『日本の犬 人とともに生きる』東京大学出版会
 
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あらためて、企画展示に戻りましょう。ニホンザルはヒトを除く霊長類では、地球上で最も北(青森県下北半島)まで分布しますが、雪が降り積もる厳しい冬がある地域でも適応できたのには、木の芽、花などを含む幅広い食べものを、器用な指先で採食できることが大きく役立っていると考えられます。宮城県金華山のニホンザルの食べものの季節変化の研究も、そんなかれらの生き方を示しています(頭骨も金華山の個体です)。
 
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一方、ヤギ・ウシ・シカなどの偶蹄類は葉や草などの採食と消化に高い能力を示し、その点ではスペシャリスト性を持っていると言えます。かれらの際立った特徴は反芻です。ここに展示されているのはヤギの胃ですが、このように非常に大きく、また、4つの部分に分かれています。胃液が分泌されるのは胃の末端部分ですが、一番手前の大きく発達した部分には微生物が共生しており、ヤギたち自身の消化液では分解できない植物の細胞壁(繊維質)を分解し、宿主(ヤギ)が植物細胞内の栄養分を利用するのを助けてくれます。こうして共生者の助けで分解の進んだ食物は胃の第2の区分を経て、いったん口に戻り、さらによく咀嚼されてから再度呑み込まれます。これこそが反芻なのです(※10)。
 
※10.反芻のしくみとそれに対応した胃の構造については、下記を参考にしました。
遠藤秀紀(2019)『ウシの動物学 第2版』東京大学出版会
 
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そんな反芻動物のひとつであるニホンジカ(Cervus nippon)は南は屋久島から北は北海道まで日本列島各地に棲息しますが(種としてのニホンジカは中国大陸やロシアにも分布します)、特に北日本ではササの採食が注目されています。
 
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こちらはさきほどのニホンザルと同様、金華山のニホンジカの骨格標本です。
 
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この骨格標本が展示されているのは、ここまで見てきた展示エリアと隣接する別室です。
まず注目したいのは、日本各地(一部国外も含む)のニホンジカの頭骨のコレクションです。なんとなく、博物館でニホンジカを展示すると言えば、どこか手に入る地域の個体を、せいぜいオスメス揃えればいいようにも思われます。しかし、十分な数のサンプルを比較してこそ、個体差や地域差が見えてきますし、それとともにひとつの種全体に共通する形質も特定されることになります。その意味で博物学は「数量に学ぶ科学」と言えます。
 
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ニホンジカの頭骨の展示には、同じシカ科の小型種のキョンやウシ科のセーブルアンテロープなども比較展示されています。
キョンは中国南部と台湾に分布しますが、日本でも飼育施設から逃げ出したものが房総半島南部と伊豆大島に定着しており、外来種として食害などが問題視されています。この頭骨も千葉県で捕獲されました。
セーブルアンテロープは東武動物公園に由来する個体です。動物園動物は遺体としても貴重な資料となり、わたしたちに多くの学びを与えてくれます。まずはシカの仲間との角のちがいなどをよく観察してみましょう。
 
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標本資料はみんなのものであるからこそ、気ままな取り扱いは戒められています。
 
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しかし、ガイド役がいる時は別です。このひとたちは麻布大学のサークル「ミュゼット」です。ミュゼットは「ミュージアム(博物館)の助っ人」という意味で、2015年のいのちの博物館開設の直後から、標本作成や解説などの活動を通して、館の営みに協力しています。二人がかりで持ち上げているのはアジアゾウの頭骨です。
 
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女性や子どもなら大後頭孔(脊髄の延長の延髄が通るところ)に手を入れてしまうこともできます。
 
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わたしには厳しかったです。
ミュゼットのみなさんがいる時なら、子どもに「いましかできないから体験して、どんな感じか教えてね」といった勧めをすることもできるでしょう(※11)。
 
※11.ミュゼットの活動予定については、新型コロナウイルスの動向なども関わるため、直接、いのちの博物館にお問い合わせください。
 
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こちらはアフリカゾウ。やはり、ミュゼットが管理する部屋に展示されています。ゾウの臼歯は、新しい臼歯が育ちながら古い(すり減った)臼歯を押し出す「水平交換」という独特の形式で生え変わります。この頭骨でも、一番大きく目立つ臼歯の前後で、押し出されて落ちる途中の臼歯や、後に控える臼歯を見ることができます(※12)。
 
※12.ゾウの臼歯は5回生え変わりますが、それは上下のあごの左右それぞれで、3本の大臼歯が乳歯から永久歯へと順番に6本使われていくからです。
下記の本を参考にしました。
後藤仁敏ほか編(2014)『歯の比較解剖学 第2版』医歯薬出版株式会社
 
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水中を飛ぶように泳ぐ姿を再現したフンボルトペンギンの骨格標本。これはミュゼットのメンバーが作成したものです。
 
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いのちの博物館には、骨格標本のほかにもさまざまな標本が展示されています。こちらは、プラスティネーションというユニークな技法で作成された、ニホンジカの気管支の標本です。気管支の中にプラスティックを流し込み、その後で気管支を薬剤で溶かしました。
 
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展示のメインはすべて1階ですが、2階への導きの足跡が。
 
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中二階には、こんな頭骨のコレクションもあります。イノシシ、そして、それを家畜化したさまざまなブタの品種です。
 
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ここではイノシシとマイクロミニブタをご紹介しておきます。野生原種としてのイノシシは、たとえば日本産のイノシシなら体重は80kgを超え200kg以上の個体も記録されています。しかし、マイクロミニブタの体重は20kgほどです。ブタは生理的にもヒトに近いところが多く、小型に品種化されたマイクロミニブタは実験動物として活用されています。また、ミニブタはペットとしての需要も広がっているようです。
イノシシは偶蹄類ですが、反芻はしません。歯の本数も多く、鼻先で地面を掘りながら(ルーティング)、根や地下茎などの植物質だけではなく、ミミズなども採食します。このような雑食性(ジェネラリスト性)が、人の残飯なども餌にできるという点で家畜化にも有利にはたらいたと考えられます。一説には1万1000年ほど前に西アジアでイノシシを家畜化したのがブタの始まりとされていますが、オセアニア地域には台湾から3000年ほど前に広がりはじめたオーストロネシア系と呼ばれる人びとが東南アジアを経て、ブタの飼育を広めていったのではないかと考えられています。なお、現在の台湾やフィリピンでは、その後に中国大陸から持ち込まれた別の系統のブタが飼育されています(このブタはミクロネシア地域にも広がったようです※13)。既に記したイヌと人の歴史同様、ここに展示されている、さまざまなブタの品種の頭骨を観察しながら、かれらとわたしたちの長い関わりにも想いを馳せてみてはと思います。
 
※13.家畜ブタの起源や拡散については、下記を参考にしました。
フランシス,リチャード.C.(2019)『家畜化という進化』白揚社
 
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2階からは「キリンの目の高さ」で1階の展示を見晴らすことができます。さきほどの階段の足跡も、キリンのものでした。
 
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動物園や水族館は、生きた動物を飼育展示する博物館です。そこでは、生きて動く個体(生体)の展示ならではの発信が目指されています。しかし、「生きている」ということそれ自体が、その動物の解剖学的な構造やさまざまな生理などに支えられています。そして、たとえば、ここで紹介した、いのちの博物館のような場所で、それらの知識を得ることができるなら、わたしたちはあらためて「動物園だけではわからないこと」を、動物園の只中で実感することができるでしょう。
 
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最後に、こちらはフタユビナマケモノです。いのちの博物館の、とある場所にいます。どこに?それは実際に訪れてのお楽しみといたしましょう。
博物館で探しましょう。
 
写真提供:森由民
 
麻布大学いのちの博物館
日立市かみね動物園

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