トップえ~本シェルジュ~子どものおすすめ絵本~第28回LGBTの絵本

[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド

第28回LGBTの絵本

LGBTは、決して大人だけの問題ではなく、なかには学童期や幼児期に「他(同性)のお友達とは違う」ことを本人が認識していることもあるそうです。「自分らしさ」を尊重することは自己肯定感を育むためにはとても大切なことです。
まずは子育て中の親自身が考えるきっかけに、そして、自分らしく生きることの大切さをお子さんと共感するために、そんな絵本を集めてみました。
 

自分に違和感
978-4-86642-002-8
『くまのトーマスはおんなのこ』ジェシカ・ウォルトン ほか ポット出版プラス
テディベアのトーマスは、女の子になりたいと思っていました。そして、大好きな友達のエロールに勇気を出して話してみます。するとエロールは言います。「だいじなのは きみがぼくの ともだちだちってことさ」。
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『RED あかくてあおいクレヨンのはなし』マイケル・ホール ほか 子どもの未来社
赤い紙を巻かれた赤色クレヨンのレッド。どんなに頑張ってみても赤い色の絵を描けません。レッドなのに青い色しか描けないのです。周りのみんなは応援したり協力したりしてくれるのですが...
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家族のかたち
978-4-7808-0115-6
『タンタンタンゴはパパふたり』ジャスティン・リチャードソン ほか ポット出版
人間の家族と同じように、動物たちにも家族がいます。動物園のペンギンたちは毎年その季節になるとカップルが誕生し、卵を温め家族となります。でも、ロイとシロ、二羽のペンギンはどちらも男のカップルでした。ニューヨークのセントラル・パーク動物園での実話です。
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『ふたりママの家で』パトリシア・ポラッコ/作 サウザンブックス社 
主人公には二人のママと二人の弟妹がいます。家族5人は血のつながりはなく、肌も髪も色が違います。「ふたりのママ」の家は、典型的な家族と「ちがい」があっても、決して「まちがい」ではないのです。
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みんな違ってあたりまえ
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『いろいろいろんな かぞくのほん』メアリ・ホフマン ほか 少年写真新聞社
家族のかたちに始まり、学校、仕事、休日、服装、趣味などの暮らし方まで、「○○がおおいけど、○○もある。○○とは限らない。」と、いつの間にか小さな固定概念で固まっていた私たちの心を、丁寧にひとつ、ひとつ、ほぐしてくれます。
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『せかいのひとびと』ピーター・シス/作 評論社
世界が多様性に満ちていることを、目の色、鼻の形に始まり、衣装や言葉、慣習などを細かく紹介。「だれもが みんな おなじだったら しぬほどたいくつ」と、違うことの素敵さを詠いあげた1冊。
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[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

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