[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第78回「クリスマスの絵本」&「世界を知る絵本 その6:世界のクリスマス」
なかなか訪れなかった秋から一気に冬へ。いつの間にか、クリスマスが近づいてきました。さあ、今年はどんなふうにクリスマスを迎えましょうか? まずは絵本の世界をお楽しみください。そして、「世界を知る絵本」6回目もクリスマス! 世界のクリスマス習慣や物語をご紹介します。
【クリスマスの絵本】
『こねこのプーフー 8 サンタさんにあったよ!』アン&ゲオルグ・ハレンスレーベン:作/ふしみみさを:訳/小学館/2017.10/2歳から
大人気「リサとガスパール」シリーズの作者による「こねこのプーフー」シリーズ第8弾はクリスマスがテーマです。クリスマスはまだ先なのに、プーフーの通う保育園にサンタクロースがきたそうです。どうしてきたの? どうやってきたの?
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『うらがえしサンタ』苅田澄子:作 高畠那生:絵/佼成出版社/2023.10/3歳から
クリスマスに寝坊をしたサンタさん、慌てて服を裏返しに着てしまいます。すると…、黒い服の“うらがえしサンタ”になってしまいました。寒いのが嫌い、プレゼントは適当で、おまけに口が悪くて偉そう…。
なのに子どもたちから人気があります。
『きのいいサンタ』さとうわきこ:作/金の星社/2023.09/3歳から
作者は『ばばばあちゃん』でご存知の方も多いことでしょう。その名の通り「きのいい」サンタさんは
イブにプレゼントを配りに行った帰り道に、色々な物を拾ってきます。、捨て猫や、捨て犬、捨てアヒル、それに捨てバスまで!
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『くまのクリスマス』高橋和枝:作/小学館/2015.11/3歳から
「ねえ。ことしはうちでも クリスマスをしてみない?」。お父さんの提案で、くまの家族は初めてのクリスマスの準備をはじめます。なぜなら、くまはクリスマス前に「冬眠」してしまうのです。さあ、どんなクリスマスになるのでしょう?楽しみですね。
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【世界を知る絵本】
『メリークリスマスー世界の子どものクリスマス』市川里美:画/R.B.ウィルソン :文/さくまゆみこ:訳/BL出版/2018.10/5歳から
妖精のためのおかゆを用意するノルウェー、行列を作って家々をたずねるメキシコなど、クリスマスの物語や讃美歌、ショウガパンやケーキのレシピ、星飾りの作り方など、世界18カ国のクリスマスをパリに暮らす日本人画家の美しい絵で紹介します。
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『クリスマスのりんご』ルース・ソーヤー、アリソン・アトリーほか:文/上條由美子:編・訳/たかおゆうこ:絵/福音館書店/2012.10/3歳から
ソーヤー、アトリー、エインズワースなど、世界のさまざまな書き手が紡ぐクリスマスにまつわる世界の幼年童話が9編入っています。読んであげれば3歳頃から楽しめますし、一人読みなら小学校初級向き。おやすみ前のよみきかせにもお勧めです。
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