[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第39回「おうちでひんやり」
残暑のお見舞いを申し上げます。皆様いかがお過ごしでしょうか?長梅雨を抜けた途端に、迎えた立秋。とはいえ、暑い暑い毎日です。避暑に出かけたい気持ちはやまやまですが、出かけにくい「特別な夏」。涼を感じる写真絵本を集めました。親子で、おうちでひんやりしませんか?
「海でひんやり」
『まいごになった子どものクジラ : 南太平洋トンガ王国のザトウクジラ』越智隆治/写真と文 小学館 2012
人間の乗ったボートを追いかける遊びに夢中になった、ザトウクジラの赤ちゃん。お母さんとはぐれ、迷子になってしまいました。どこまでも広がる青く、深い海。赤ちゃんが育つには、まだまだお母さんのおっぱいが必要です。このまま会えなくなったら…。赤ちゃん、大丈夫?
詳細はこちら
and more
『ゆらゆらチンアナゴ』横塚眞己人/しゃしん 江口絵理/ぶん ほるぷ出版 2014
最近、水族館で人気者のチンアナゴ。そのユーモラスな姿はもちろんですが、名前もなんだか、気になりますね。由来は、顔が何かに似ているからとか…。さて、なんでしょう?おわかりになりますか?
詳細はこちら
「森でひんやり」
『クルミの森のニホンリス』ゆうきえつこ/文 福田幸広/写真 小学館 2018
長野県八ヶ岳山麓に住む、二ホンリスの暮らしを長年にわたって追いかけた写真絵本。普段はなかなか人目に触れない二ホンリスの生活を、一年にわたって紹介しています。エサを探し、巣をつくり、子育てをするリスの姿や、クルミの森の美しさ、雪の白さを、たっぷり楽しんでください。
詳細はこちら
and more
『カブトムシがいきる森』筒井学/写真と文 小学館 2009
「ぐんま昆虫の森」で繰り広げられる、カブトムシの一生(一年)のドラマを追った写真絵本。飼育ではなく、里山の自然のなかで撮影されたカブトムシならでは!の迫力に満ちています。
詳細はこちら
「雪でひんやり」
『きらきら』谷川 俊太郎 (著), 吉田 六郎 アリス館 2008
はかなく美しい六角形の結晶を、花にたとえて「六花(りっか)」の異称で呼ばれる雪。全部で30点余りの美しい結晶の写真に、詩人・谷川俊太郎さんが煌めく言葉を添えてくださいました。声に出して読めば、目や耳にはもちろん、心にも、清涼なひと時が生まれます。
詳細はこちら
And more
『おかしなゆき ふしぎなこおり』片平孝/写真・文 ポプラ社 2012
屋根に積もった、巨大なキノコのような雪。木にへばりついた怪獣のような雪。坂道を転がる大きなカタツムリのような渦巻の雪。「これ、本当に自然の雪?」と、目を見張る面白さです。
詳細はこちら
前の記事:第38回たなばたの絵本
次の記事:第40回「しかけ絵本で遊ぼう」