[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第49回「どろあそび」
子どもの頃は大好きだったのに大人になるとやらなくなること、いろいろありますね。なかでも泥遊びは、殆どの方がそうでしょう。でも、手のひらで感じたあの感触は、今でも忘れることなくよみがえります。きっと五感をフル活動して遊んでいたからなのでしょう。そこで、今日は「どろんこあそび」をテーマに絵本を選びました。
「やってみたい!」
『どろんこおばけになりたいな』内田麟太郎/作 石井聖岳/絵 童心社
どろんこを前にした子どものやってみたいことの最大級が描かれています。土と水の心地よい感触と、あの独特の臭いまでが、五感に沸き上がります。繰り返し、何回読んでも気持ちいい!
詳細はこちら
and more
『どろんこどろんこ』わたなべしげお/ぶん おおともしげお/え 福音館書店
お山を作って、穴を掘って、お水を入れて…。子どもがやりたいこと全部! くまくんがやってくれます。この春、40周年を迎えた作品。
詳細はこちら
「大好き!」
『どろんこのおともだち』バーバラ・マクリントック/作 福本友美子/訳 ほるぷ出版
どろんこ遊びや木登りが大好きなシャーロットに届いたのは、リボンやレースがたくさんついたお人形。シャーロットはお人形を連れて外へ遊びに行きました。もちろん、最初はどろんこ遊び。お人形はどうなるのでしょう?
詳細はこちら
and more
『こぐまちゃんのどろあそび』森比佐志・わだよしおみ・わかやまけん こぐま社
どろんこ遊びといえば、この絵本を思う人も多いでしょう。遊びに夢中になる子ども気持ちに寄り添い、50年超のロングセラー作品です。
詳細はこちら
「ロングセラー」
『11ぴきのねこどろんこ』馬場のぼる こぐま社
懐かしく思われる方も多いことでしょう。そう、あの「11匹のねこシリーズ」の1冊です。ピンチを助けた恐竜の子の背に乗り、11匹のねこは泥沼へザブーン。「ニャゴ ニャゴ モガ 」。もう大騒ぎです。どうなるのでしょう?
詳細はこちら
And more
『どろんこハリー』ジーン・ジオン/ぶん マーガレット・ブロイ・グレアム/え わたなべしげお/やく
ロングセラーも「どろんこの絵本」として並ぶと新鮮ですね。子どもの大好きな、犬・泥んこ・冒険に、ユーモアとスリルが添えられた作品です。
詳細はこちら
前の記事:第48回「大好きな水」
次の記事:第50回「おまじない」