[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第55回「トラが出てくる絵本」
今年は寅年。トラは日本では動物園でしか会えませんが、子どもたちのよく知っている動物一つですね。今回はトラが出てくる絵本を、小さいお子さん向けの創作から小学生も楽しめる昔話まで選んでみました。
「きょうだいで楽しめます」
『とらさんおねがいおきないで 』ブリッタ・テッケントラップ 木坂 涼 ひさかたチャイルド 2歳から
道をふさいでいるのは、ぐっすり眠った大きなトラ。動物たちは、トラを起こさないよう、風船に捕まって飛び越えます。絵本をなでたり、息を吹きかけたり、揺らしたり…言葉使って遊べるしかけ絵本です。
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『おしょうがつのかみさま』おくはらゆめ 大日本図書 3歳から
家中をお掃除し、お正月飾りをして、さあ、お正月。みんなが集まり、賑やかになりました。おや、最後にきたトラは、背中に鏡もちを乗せていますね。その時やってきたのは、今年の神様。神様はどんなお姿なのでしょう?幼い子も大きな子も一緒に楽しめます。
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「トラの親子」
『とらのこ とらこ』きくちちき 小学館 1歳から
ちいさな「とらこ」は大好きなお母さんみたいになりたくて、真似をしますが失敗ばかり。そんなとらこをお母さんは優しく、「とらこ、とらこ」と名前を呼んで見守ります。親子で幸せな気持ちになる1冊。
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『とらたとおおゆき』なかがわそうや なかがわりえこ 福音館書店 2歳から
とらたは、雪山をお尻で滑って遊んでいます。すると、お父さんがそりを作り、サンタさんからもらった鈴もつけてくれました。ひゅーん。そり遊びが始まります。
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「外国の昔話」
『とらとほしがき 韓国のむかしばなし』パク・ジェヒョン おおたけきよみ 光村教育図書 5歳から
虎と泥棒が鉢合わせをして大騒ぎになる韓国の昔話ですが、オオカミと泥棒が鉢合わせをする日本の『ふるやのもり』にとてもよく似ています。面白いですね。
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『トラのじゅうたんになりたかったトラ』ジェラルド・ローズ ふしみみさを 岩波書店 4歳から
インドに伝わる昔話です。ジャングルに住む年とった痩せトラは、ある日、宮殿の庭に干されているじゅうたんに自分そっくりな物を見つけると…。
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『たまごからうま ベンガルの民話』酒井公子 織茂恭子 偕成社 4歳から
主人公のダーは「楽がしたい、歩きたくない」と、歩かないですむように市場へ馬を買いに出かけます。市場では「特別足の速い馬の卵」が売られていました。
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