[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第75回「秋を待つ絵本」
台風と暑さに振り回された夏でしたが、夕方が少しずつ早まるなど 秋の訪れを感じ始めました。 今回は 秋を楽しみに待つ絵本を集めてみました。
【秋を待つ絵本】
『ぶどうおいしくなーれ』矢野アケミ:作/大日本図書/2022.8/2歳から
「ぶどーる ぶどーる おいしくな~れ~」「ぽん!」あれれ?ぶどうが次々丸くて美味しい何かに変身します。指で魔法をかけるようなしぐさをして楽しみましょう。「おいしくなーれ」シリーズ(バナナ・みかん)の3作目です。
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『ごろんずっしりさつまいも』いわさゆうこ:作/童心社/2022.8/3歳から
そのままでも美味しいうえに、お菓子にもおかずにもなり、身近な食材でもあるさつま芋。芽生えから収穫まで、土の上と中の力強い成長を眺めることができます。きっと誰もが、さつまいもってすごい!と思います。
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『どんぐりころころむし』澤口たまみ:ぶん/たしろちさと:絵/福音館書店/2022.10/3歳から
「どんぐり、どんぐり、ぼくのどんぐり。びんにいれたよ。たからものだもの」僕が集めた緑色と茶色のきれいなどんぐり。いつの間にか、全部が茶色になった。あれっ!小さな穴もあいていて、「ん、ん、ん?」何かいる!いったい何でしょう?
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『おイモだ、ほい!』服部千春:作/ほそいさつき:絵/岩崎書店/2022.9/1歳から
初めてのおイモがり。一番小さなノネズミのチョロは、夢中でおイモを食べています。そこへおひさま園の子どもたちがやってきます。逃げ遅れたチョロは、なんと先生のリュックのポケットに!どうなるのでしょう?
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『どこどこ?どんぐり』フフフーン:作/ほるぷ出版/2022.10/0歳から
厚紙の開くタイプのしかけ絵本。子どもたちが大好きなどんぐりと一緒に「いないいないばあ!」をしましょう。「どこどこ?どんぐり いないいない」「ばあ!!」。あれあれ、いろんなものが見つかりますよ。
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『おつきさまのおさんぽ 新版』カワチ・レン :作・絵/Gakken/2022.7/3歳から
お月様に、あわてんぼうのクレーンの鎖が絡みます。するとお月様は、ご招待ありがとうと、町におりてきました。お散歩です。お月様が通るとビルも車も嬉しくなって、町中がピカピカ黄色に光りだします。
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