[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第4回 今年は酉年
新しい年になりました。今年の十二支は酉(とり)。酉には「鶏(にわとり」」のほか「満ちる・成熟する」という意味があるそうです。なんだか、良い一年になりそうな、そんな気分になってきませんか?今回は鶏が出てくる絵本を集めてみました。
『ととけっこう よがあけた』0~2歳
こばやしえみこ こぐま社
タイトルと同名のわらべうたを絵本にしたものです。「ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな」眠い朝、時計や携帯の電子音ではなく、こんな言葉が目覚ましだったら、きっとご機嫌よく起きられます。わらべうた絵本は歌えなくても大丈夫。リズミカルに読むだけで、わらべうたの良いことが、ちゃーんと伝わるから不思議です。
詳細はこちら
■気に入ったらこちらもおすすめ
『たたくとぽん』寺村輝夫 あかね書房
読みながら、「ぽん」と卵に触れると、ひよこが生まれ。ひよこに「ぽん」とふれると、めんどりが…。読みながら遊べる楽しい絵本。
詳細はこちら
『こけこっこー』2歳~4歳
西村敏雄 すずき出版
「こけこっこー」朝、にわとりくんが鳴くと、みんなが起き、一日が始まります。「すごいねー、にわとりくん。みんなをおこせるなんて」鳥たちは羨ましくてしかたがありません。そこで、みんなも真似をして鳴いてみますが、「こけちゅんちゅん」「こけぽっぽー」「こけほーほー」と、うまくゆきません。
詳細はこちら
■気に入ったらこちらもおすすめ
『コッケモーモー!』アリソン・バートレット 徳間書店
さあ、大変!オンドリが鳴き方を忘れてしまいました。「コッケモーモー!」「コッケガーガー!」…。どうなるのでしょう?!
詳細はこちら
『ブレーメンのおんがくたい』4歳~6歳
ハンス・フィッシャー 福音館書店
ロバと犬と猫と雄鶏が、ブレーメンで音楽隊になろうと旅に出ます。日が暮れたどり着いたのは、なんと泥棒の家!そこで4匹は力を合わせて…。よく知られたグリムの昔話で、さまざまな絵本がありますが、お薦めの一冊はこれ!美しく、躍動感のある絵が印象的です。
詳細はこちら
■気に入ったらこちらもおすすめ
『はんぶんのおんどり』ロッシュ・マゾン 瑞雲舎
昔話を楽しめるお子さんには、こんな本も如何でしょう?フランスの楽しい童話絵本の復刊で、「聞く楽しさ」を堪能できる一冊です。
詳細はこちら
前の記事:第3回 クリスマスの本
次の記事:第5回 もうすぐ春