[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第15回新しい生活のはじまりに
桜から新芽の緑が美しい季節となり、入園・入学・進級から、そろそろひと月が経ちますね。
新しい生活の始まりにおすすめの絵本を集めてみました。
生活を楽しむ
『せいかつの図鑑 ~楽しく遊ぶ学ぶ~』小学館
衣食住に関する基本的なことって、いざ子どもに教えるとなると自信がない…(実は私もそうでした!)。
豊富な写真とイラストで必要な実演を見ることができますので、お子さんと一緒にひとうひとつ実際を確認しながら楽しく学べます。また、はじめて出会う図鑑としてもお薦めの一冊です。
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『4月のえほん ~季節を知る・遊ぶ・感じる』PHP研究所
生活科教育等が専門で元小学校教諭でもある監修者による月毎の美しい絵本です。4月はお花見、入学式、花祭りなど、遊びや行事、自然、旬の食べものなどのほか、季語や記念日なども紹介しています。
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園生活を楽しむ
『ようちえんのはる・なつ・あき・ふゆ』藤田ひおこ 岡修三 佼成出版社
「入園を楽しみにしていたのに、近頃なんだか元気がなくて…」園の生活は新しいことでいっぱいです。子どもは子どもなりに、予測できない先への不安があるのかもしれません。園の生活は季節ごとに楽しいことがある!とわかれば、きっと笑顔が戻ることでしょう。
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『なきむしようちえん』西村茂男 長崎源之助 童心社
引っ込み思案で怖がりのみゆきちゃん。入園後も泣いてばかりの毎日です。でも、子どもはすごい!体験を通してみゆきちゃんは毎日ゆっくりと、少しずつ新しい生活に馴染んでゆきます。
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おむかえの気持ち
『おむかえパパ』オレリー・ギュレ ナディーム・ブランコム 主婦の友社
車の調子が悪いので、子どもは「お迎えの時、車が動かなかったらどうするの?」パパはさまざまな方法で子どもの不安を払しょくしようとしますが、不安は膨らむばかり。そこで最後には「パパが自分の足でピョーンと来るから大丈夫!」イクメン先進国フランス発のキュートでイケてるパパの絵本です。
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『おむかえまだかな?』おかだちあき もとしたいづみ 学研教育出版
「でんしゃおくれてるのかな」「ケーキかってるのかな」心細くなったかなちゃんは、夕方の園でいろいろな「理由」を考えています。岡田千明さんの作品は、どれも繊細な子どもの気持ちを覗く窓のよう。
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