[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第53回「わらべうたえほん」
第50回の「おまじない」では、唱える=読むことで「心に効く」絵本をご紹介しました。今回は「わらべうた」です。わらべうたは、言葉とリズムを繰り返し楽しむことで愛情やふれあいなど、「子どもの求めていることに応えられます」。そんなわらべ歌を楽しむことのできる絵本をご紹介しましょう。
「手指のちいさなあそび」
『おせんべやけたかな』こがようこ 構成・文 降矢なな 絵 童心社
「おせんべ、やけたかな?」「やけた!」で、ひとつずつおせんべが裏返り、かわいい顔が増えてきます。その表情に、思わず一緒にニッコリ!読み聞かせでも楽しめますが、手のひらをおせんべに見立てて遊びましょう。小さいおこさんは手をトントンしてあげましょう。
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『ちゅうちゅうたこかいな』新井洋行 作 講談社
2トビで数える懐かしい数遊びのわらべ歌です。ニノシノロノヤノト(2の4の6の8の10)のリズムの数え歌ですが、「いない いない ばあ!」の楽しさです。
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「からだを使ったあそび」
『どんどんばしわたれ』こばやしえみこ 案 ましませつこ 絵 こぐま社
一人でどんどん前へ前へと、歩く喜びに満ちた、わらべうた絵本です。年齢的には2・3歳児さん向けですが、抱っこやハイハイの大好きな0・1歳児さんも喜びます。ぬいぐるみを子どもに見立てて、動かしながら読むのもいいですね
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『おしくら・まんじゅう』かがくいひろし さく ブロンズ新社
おしくらまんじゅうは「大勢での遊び」というイメージですが、絵本で遊んでみましょう。自分のほっぺに両手を充てて、ギュッと。
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「たくさんのあそび」
『あかちゃんとわらべうたであそびましょ! 』さいとうしのぶ 編・絵 のら書店
赤ちゃんと一緒にわらべうたで遊ぶとき、どんな風に体にふれたり、どんな風に声掛けをしたりすればよいかがわかります。初めての赤ちゃんを迎えたご家庭へのプレゼントとしても喜ばれます。表紙の絵にもあるように、おとうさんも活躍できること間違いなし。
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『わらべうたであそびましょ!』さいとうしのぶ 編・絵 のら書店
少し大きなお子さん向けの、身体や指先を使って遊ぶ、わらべうた集です。読み聞かせをしながら自然にわらべうたを楽しむことができます。「あがりめさがりめ」など誰もが知っている遊びが詰まっています。
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