トップえ~本シェルジュ~子どものおすすめ絵本~第56回「節分」

[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド

第56回「節分」

寒い日が続きますが、少しずつ日暮れが遅くなり、春が近いことを感じます。2月3日は節分。春を迎える前に、鬼(疫)を追い出すための日本の伝統的な風習について、お子さんと一緒に話すきっかけとなる絵本をご紹介しましょう。
 

「伝統を知る」
01
『まめまき できるかな』すとうあさえ:文 田中六大:絵 ほるぷ出版
豆まきを幼い子に伝える絵本です。節分の日、まこちゃんはマリやお手玉を使って豆をまく練習をしました。すると、庭から鬼たちがやってきて…。まこちゃん、鬼を追い払えるかしら?巻末には節分の由来や豆の食べ方のアドバイスなども掲載されています。
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『おばあちゃんの恵方巻』野村たかあき:作 佼成出版社
「恵方巻」の由来や意味をご存知ですか?節分の日に、きりちゃんとおばあちゃんが一緒に「恵方巻」を作ります。7種の具の意味なども祖母から孫へ語られ、大人でも初めて知ることがたくさんあります。巻末にレシピも。
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「なぜ豆をまくの?」
02
『おにはそと! ふくはうち!』いもとようこ:作 金の星社
鬼のお嫁さんにされたおふくは、菜の花を目印に村へ逃げてきました。もちろん、鬼は追いかけてきます。母親は炒り豆を鬼に投げつけ、「この豆から花が咲いたら、おふくを返す」と言いました。以来、鬼は花が咲く日を待ち続けているのです。
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『おなかのなかに おにがいる』小沢孝子:作 西村達馬:絵 ひさかたチャイルド
お腹の中にいる鬼ってどんな鬼?「泣き虫鬼」?「怒りんぼ鬼」?それとも「けちんぼ鬼」?それは、お腹の持ち主と同じ性格をしているんですって!豆をまきで、お腹のなかの良くない鬼をおいだしましょう。
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「鬼のおはなし」
03
『こぶじいさま』松居直:再話 赤羽末吉:絵 福音館書店
「こぶとり」は、日本の五大昔話のひとつです。できれば、就学前に1度は読んであげましょう。さまざまなタイプの絵本がありますが、お薦めなのは、やはりこのロングセラー絵本。鬼の歌の部分は、歌わなくても構いませんが、歯切れよくリズミカルに読んでください。
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『鬼が出た』大西廣:文 梶山敏夫ほか:絵 福音館書店
日本に伝わる鬼の絵、彫刻、写真や物語を手掛かりに、鬼についていろいろな角度から考える絵本です。小学校中学年以上を対象にした作品ですが、写真も多く、読んであげれば5歳くらいから楽しめます。
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[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

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