トップえ~本シェルジュ~子どものおすすめ絵本~第79回「お正月気分な絵本 」&「世界を知る絵本 その7:世界の国のおめでとう!」

[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド

第79回「お正月気分な絵本 」&「世界を知る絵本 その7:世界の国のおめでとう!」

年末年始、いかがお過ごしでしょう? 世界中が同じ日に心を寄せて幸せを祝うクリスマスも素敵ですが、日本のお正月も、全てに「開運招福」の願いが込められた明るい朗らかさがあり、元気が出ます。そんなお正月気分にピッタリの絵本をご紹介しましょう。そして、「世界を知る絵本」第7回目も、テーマはお正月。世界の子どもたちの、新しい年の迎え方を知る絵本を見つけました。
 

【お正月気分な絵本】
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『こたつ』麻生知子:作/福音館書店/2020.11/3歳から
こうたくんの家族の大みそかの一日を、こたつを中心に真上から俯瞰した状態で描いたユニークな作品です。おせち料理作りの手伝い、年越しそば、夜の団欒…。大みそかの高揚感と、家族でお正月を迎える喜びが感じられ、ぬくぬくとした幸せな気持ちになります。
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『新装版 おせちのおしょうがつ』ねぎしれいこ:作/吉田朋子:絵/世界文化社/2022.11/3歳から
長く読み継がれてきた、おせち料理がキャラクターの楽しい絵本2022年に新装版となりました。フエルトの押絵作品のような柔らかさと、心地よい言葉(作者は語りの名手)が印象的です。見返し部分の「おせち料理の由来」は幼児でもわかり易く秀逸。大人も先人たちの思いに感動し、ジーンときます。

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『おもち』彦坂有紀・もりといずみ:作/福音館書店/2021.11/2歳から
まずは、絵をじっくりご覧ください。木版画で描かれています。なんて、美しく、そして、美味しそうなのでしょう。おもちに焼き色が付き、膨らむようすからは香りまで漂いそうです。実際には、まだまだ大きなおもちは無理でも、絵本のなかではおおきくお口を開けて「いただきまーす!」
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『じゅうにしどこいくの?』すとうあさえ:文/おくはら ゆめ:絵/ほるぷ出版/2021.11/2歳から
「じゅうにしってなあに?」「だれがきめたの?」身近な風習でありながらも、なかなかよい答えが見つかりませんね。この絵本は、十二支の一般的な日本民話をもとに、ユーモアを交えて幼児さんでもわかり易くその由来を伝えてくれます。クイズや豆知識も多く、ご家族で楽しめます。
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『ねこまたごよみ』石黒亜矢子:作/ポプラ社/2021.12/3歳から
ご存知ですか? 猫の妖怪、ねこまたの一年は、2月から始まります。ねこまたの五つ子ちゃんと一緒に一年の行事を辿りましょう。なかには独特な不思議な行事もありますが、見開きいっぱいの緻密な絵に魅かれます。さあ、ご家族で猫又世界へどうぞ
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【世界を知る絵本】
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『せかいのくにで おめでとう!』野村たかあき:作/講談社/2019.11/4歳から
世界14カ国のお正月をご紹介。花火をあげたり、熊の毛皮を被って踊ったり、寒い海に飛び込んだり…。世界には面白い新年の行事があるのですね。見開きいっぱいに描かれた絵から、人々の新しい一年への明るい希望が伝わります。まるで、世界の国々から「おめでとう!」が聞こえるような一冊。
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[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

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