[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第25回お引越し
春は心膨らむ季節ですが、別れと出会いの時でもあります。なかには、お引越のご予定があるご家庭や、仲良しのお友達がお引越しすることも…お子さんはさぞ、不安で心細いことでしょう。どんな言葉をかけてあげたらよいのか迷いますね。そんな時、心に寄り添う絵本を集めてみました。
また会える
『さよなら またね ぼくとクッキー』かさいまり/作・絵 ひさかたチャイルド
いつもは「さよなら またね」って言っても、毎日会えたのに、今度はもう会えない。大切なお友達の突然の引っ越しを、ぼくは受け入れることができません。でも…引っ越しの意味もわからないまま、お友達に会えないことの淋しさを感じている幼い子にも読んであげたい1冊。
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『せいちゃん』松成真理子/作 ひさかたチャイルド
仲良しのせいちゃん。ある日、夏になったら引越しをすると、お手紙を持ってきました。そして、とうとうその日がやってきて…。それからしばらくして、せいちゃんから「はるになったらいきます」と、お手紙が届きました。
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さびしくなったら...
『てをつなぐ』鈴木まもる/作 金の星社
手をつないだ。ぼくはかあさんと、かあさんはいもうとと、いもうとはとうさんと、とうさんはおばあちゃんと…手と手は人から人へ、そして動物へと、世界中に繋がり、再びまた、ぼくへと戻ってきます。離れていても、世界が繋がっていることを感じられます。
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『いつだってともだち』モニカ・バイツェ/絵 エリック・パトゥー/文 講談社
ピンクの小象ベノは、大好きな親友フレディが引っ越してから、淋しくて淋しくてたまりません。すると、それを知った森の賢者フクロウのホレイカが、「元気になるための3つの方法」を教えてくれます。
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町探検にでかけよう
『たのしいひっこし』岡田よしたか/作 小学館
引っ越してきた町はどんな町だろう?はるお君は散歩に出かけます。すると、不思議なご近所さんが次々に現れ、はるお君と友だちになります。そのユニークなこと!「アリエナイ!」と思いながらも、引っ越す先の町も楽しいかも…と、思えることでしょう。
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『げんくんのまちのおみせやさん』ほりかわ りまこ/作 徳間書店
新しい町に引っ越してきたげん君。早速、家のそばの商店街を探検しに出かけます。パン屋さんには同じくらいの年の女の子がいて、お肉屋さんのコロッケはおいしそう!げん君と一緒に楽しく町を探検です。
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