[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第42回「Xmasに読みたい絵本」
寒さも少しずつ厳しくなり、本格的な冬の訪れを感じられる頃となりました。クリスマスも近くなり、子どもたちはもう、待ちきれない様子で毎日を過ごしていることでしょう。そこで、お家で楽しくXmasを待つための絵本を選んでみました。
「外国のクリスマス」
『クリスマスまであと九日: セシのポサダの日』
マリー・ホール・エッツ, アウロラ・ラバスティダ 作
マリー・ホール・エッツ 画 たなべいすず 訳 冨山房
メキシコの習慣を描いた作品です。メキシコではクリスマスの9日前から、毎晩家ごとに、子どもが主役の行事「ポサダ」が始まります。幼稚園に通う女の子セシは、その年ついに「ポサダ」をしてもらえることになりました。幼い子のあこがれや喜び、子どもの幸せを地域で祝うメキシコの風土が細やかな絵と文章から伝わってきます。
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『クリスマスツリーをかざろう』パトリシア・トート 文 ジャーヴィス 絵 なかがわちひろ 訳 BL出版
ほっそりのっぽの木、まんまるふとっちょの木。とがっている木…どれにしようかな?こんな風にツリーが造れたらのしいでしょうね。
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「プレゼント」
『くりすますのおくりもの』木村由利子・文 松村雅子・絵 至光社
柔らかな明かりを灯した部屋で、満ち足りた表情の羊は、人参を届けてくれた「だれか」と、これから人参を届けるもう一人の「だれか」を想い、人参を抱きしめます。ロシア民話よりと付された『クリスマスのおくりもの』は、寒いクリスマスの日が動物たちがそれぞれに誰かを想う気持ちで満たされています。
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『ぼくたちのプレゼントはどこ?』リチャード・スキャリー さく 木坂涼 やく 至光社
クリスマスの朝、一番に起きてきたのは2ひきのねずみたち。サンタさんが置いていった、たくさんのプレゼントをのぞきこんではキョロキョロと…。
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「サンタクロース」
『リトルサンタ』丸山陽子・作 BL出版
パパはサンタクロース。世界中の子どもたちが楽しみにしているクリスマスを、ぼくは毎年ひとりで過ごす。「今年のクリスマスはパパと一緒にいられますように」。イブの朝、パパは転んで骨折を…。こんなことをお願いしたんじゃないのに!プレゼントを配れなくなったパパの代わりに、息子のぼくが出かけることにします。
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『いち・にい・サンタ!』ひらぎみつえ・作 ほるぷ出版
穴に指をいれて動かすしかけ絵本。「いち・にい・サン・タ!」で腕をゆらゆら、お尻をふりふり、最後はジャンプで「いーち、にーい、サーンタ!!
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