[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第44回「うしの本」
寒さのお見舞いを申し上げます。新年が明けた途端にこの寒さ!なんとなく立ちどまってしまいそうな毎日ですね。でも今年はうし年。ゆっくりでも確実に、前へ歩いてゆきましょう。
「家族みんなで笑えます」
『うしとざん』高畠邦生・作 小学館
「今日はこれからうしに登ります。どのうしにしようかな?」「つかんで ぎゅ! つかんで ぎゅ!」 短い前あしの毛をつかんで登ります。さて、やっとのことで辿り着いたうしの背には…。何回も読みたくなる不思議な絵本。
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『うし』内田麟太郎・詩 高畠純・絵 アリス館
うしがうしろをふりかえったら、うしがいた。そのうしろのうしもうしろをふりかえると、やっぱりうしがいた。どんどん増える牛の大群!果てなし話の展開に、ご家族そろって大笑い!
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「時節柄、大きな声では読めないけれど」
『かぁかぁ もうもう』丹治匠・作 こぐま社
「からすのうたはかぁかぁ うしのうたはもうもうもう」テンポの良いにぎやかな掛け合いの絵本です。絵の持つおおらかなムードが、掛け合いにユーモアを添えています。
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『うしはどこでも「モ~!」』エレン・スラスキー・ワィンスティーン・作 アンダーソン・ケネス・絵 桂かい枝・訳 鈴木出版
「なあしっている?イギリスのいぬは、「バウワウバウワウ」ってなくねん。スペインは「グァウグァウ」、フランスは…。「けど、うしは…」上方落語の洒脱な語りが楽しい。
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「やっぱり定番、ロンセラーの安心感」
『くいしんぼうのはなこさん』いしいももこ・文 中谷千代子・絵 福音館書店
子うしのはなこさんは、とてもわがまま。ごちそうばかリ食べ、むくむく大きくなりました。ある日お百姓さんがお芋とカボチャを山ほど積んで持ってくると、ほとんど一人で食べてしまいます。すると、お腹がアドバルーンのように膨れてしまい…。
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『はなのすきなうし』マンロー・リーフ・おはなし 光吉夏弥・訳 岩波書店
子牛のフェルジナンドは、跳ね回るより、草の上にすわって、花のにおいをかぐのが大好きな、それはもう、穏やかな牛です。ところがある日、猛牛と誤解されて闘牛場へ送られて...。
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