[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第62回「シリーズ絵本」
夏休み、子どもに「夢中になる」体験をさせてあげたいものです。そこでお勧めなのは「シリーズ絵本」。シリーズ絵本はサイズや装丁に統一感があり、登場人物やテーマ・話の流れが一貫しています。そのため内容をたどりやすく、子どもは夢中になって読むことができます。今回はタイプの異なる3つのシリーズをご紹介しましょう。
シリーズ「さがして!かぞえて!」 作:アニェーゼ・バルッツィ 小学館
『あそべる絵本 きょうりゅうワンダーランド』
17の見開き画面すべてに、100を超える恐竜や大昔の生物が描かれています。見開きごとに違う生き物は、いくついる? 探して、数えるのがミッションです。ミッションは全部で3つ、全部数え終われば、その数1681。 ご家族、きょうだい一緒に同じ物を探したり、違う物を探したり、一人で探したり、何回でも遊べます。
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『めいろ絵本 アリスのふしぎなくに』
16の迷路をたどりながら、ルイス・キャロルの“アリスの世界”を楽しみましょう。お話を知らなくても大丈夫。不思議な登場人物やアイテムを探して、数えて、ワンダーランドを楽しみましょう。
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「むしのたまご」シリーズ 童心社
『とんぼの ぎんちゃん うまれたよ!』作:ねもとまゆみ 絵:たけがみたえ 監修:須田研司
「むしのたまご」シリーズは、卵から生まれた虫の赤ちゃんが成長し、やがて卵を産むまでの「命の物語」を描いたもの。それぞれの特徴を生かしたネーミングが、子どもの興味関心を無理なく誘います。本書はその最新刊(2022・7)。蜻蛉のぎんちゃんは、生まれた水の中から外の世界へ。その変化の瞬間の不思議さが楽しめます。
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『かぶとむしの ぶんぶんちゃん うまれたよ!』作:ねもとまゆみ 絵:たけがみたえ 監修:須田研司
子どもたちの大好きなカブトムシ。カブトムシといえば、多くの方は立派な角のあるオスの姿を思い浮かべますね。でも主人公のぶんぶんちゃんは、卵を産むメスです。表紙から裏表紙まで、たっぷり楽しみましょう。
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「へんしん」シリーズ 作・絵:あきやまたかし 金の星社
『へんしん どうぶつえん』
このシリーズ知ってる!そう思われた方もいらっしゃることでしょう。シリーズ第一弾の「へんしんトンネル」(2002)から20年。本書が20冊目のロングセラーシリーズです。動物園に行ってみると、そこにいたのは「ラゴリ」。「ラゴリ?ラゴリラゴリラゴリ…」。ご家族で、声に出して遊びましょう。
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『へんしん おばけ』
「変身」「おばけ」タイトルからして、どちらも子どもたちの大好きなキーワードですね。このシリーズ、まだ言葉を操れない赤ちゃんから、お年寄りまで、どの世代も一緒に楽しめるから不思議です。
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