トップえ~本シェルジュ~子どものおすすめ絵本~第65回「温かくなる絵本」

[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド

第65回「温かくなる絵本」

秋も深まり、朝夕だいぶ冷え込んでまいりました。そろそろ暖房器具の出番でしょうか? そんな季節にお勧めの、心と体が「温かく」なる絵本を集めてみました。秋の夜長に、どうぞお子さんと一緒にお楽しみください。
 

「ニット」
9784781608587
『ニットさん』たむらしげる 著 イースト・プレス
ニット地のコラージュで作られたデザイン性のある作品です。編み物が得意なニットさん。シャカシャカシャカって、なんでも編めます。椅子やテーブル、ティーポットとカップも編んでお茶を楽しみ、お家も庭も編めたので、かわいい猫を編むことに…。ところが、大変!猫を大きく編み過ぎました。
詳細はこちら
 
and more
『ぼくのてぶくろ』 ふくだすぐる さく・え 岩崎書店
家に帰ったマーくんは、片方の手袋を落としたことに気づきます。「どこだ どこだ ぼくのてぶくろ。でてこい でてこい」家の近くや道路を探しますが、なかなか手袋は見つかりません。マーくんはだんだん悲しい気持ちになってきました。
詳細はこちら
 
 
「ゆきのひ」
0471
『チリとチリリ ゆきのひのおはなし』どいかや 作 アリス館
初雪の日、自転車で出かけたチリとチリリは氷の扉を見つけます。そこは氷の世界。森の動物たちがいました。ふたりは氷の器でホットフルーツポンチを食べたり、お花が凍っているビー玉で遊んだり、其れはもう、本当に楽しそう。
詳細はこちら
 
and more
『さいしゅう れっしゃのあとで』市川宣子 作 柿本幸造 絵 ひさかたチャイルド
秋の終わりの山奥の駅、最終列車のあとの遅い時間に不思議な列車がやってきました。運転席には小さな男の子。「ふもとの町まで大急ぎ、冬を届けに行くんだよ。」列車には木枯らしが詰まっているようです。
詳細はこちら
 
 
「一緒に遊ぼう」
025205_0
『あぶくたった』さいとうしのぶ 構成・絵 ひさかたチャイルド
古くから伝わるわらべうた「あぶくたった」をモチーフにした絵本です。読むことで今は身近ではなくなった生活様式を知ることができますが、素直にわらべうたの楽しさや掛け合い言葉の面白さを味わえます。何回でも繰り返し楽しめる一冊。
詳細はこちら
 
and more
『ぎゅうぎゅうぎゅう』おーなり由子 ぶん はたこうしろう え 講談社
赤ちゃんの「おててを」お母さんの手が「ぎゅう」。ふっくらした「おなかを」お母さんの腕が「ぎゅう」。「おふとん」ごと、お母さんが体いっぱいで「ぎゅう」。幸せな「ぎゅう」の時間が続きます。
詳細はこちら

記事一覧

[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー 台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド