常磐短期大学准教授、アクトウェア研究所代表、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員。乳幼児の発達心理学を専門とし、子どもの排泄行動などを研究テーマにしている。著書に絵本「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご」「うんこダスマン」(ほるぷ出版)、「保育園は子どもの宇宙だ!トイレが変われば保育が変わる」(北大路書房)などがある。幼稚園、保育園の園環境のデザインや提案を行っており、特にトイレ空間が得意である。
[第1回~第21回執筆者]
環太平洋大学教授・お茶の水女子大学名誉教授・十文字学園大学名誉教授・福岡女学院大学大学院客員教授、学術博士。発達心理学、言語心理学、認知科学、保育学を専門とする。著書に『子育てに「もう遅い」はありません』(冨山房インターナショナル)など多数。
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[第1回~第21回執筆者]
環太平洋大学教授・お茶の水女子大学名誉教授・十文字学園大学名誉教授・福岡女学院大学大学院客員教授、学術博士。発達心理学、言語心理学、認知科学、保育学を専門とする。著書に『子育てに「もう遅い」はありません』(冨山房インターナショナル)など多数。
第12回 子どもの成長は一進一退。焦らず見守りましょう
知って納得!子どもの脳の成長編
親がいくら教えても、子どもがその通りにできない時はできないものです。
子どもが親の言うことを聞かないのにも理由はあります。親にとってはマイナスに思えることも、
実は子どもが成長していくための大切なプロセスでもあるのです。
(内田伸子先生著書『子育てに「もう遅い」はありません』より
―たのしく・あそぶ・まなぶ・そだつ―
今回は、子どもの「脳の育ち」を軸に、子どもの成長のプロセスを
内田先生がやさしく解説してくださいます。
脳の発達の段階に応じた、折々の子どもの姿がわかると、
子育ては一層たのしいものになることでしょう。
子どもはずっと同じスピードで成長するわけではありません。行きつ戻りつを繰り返します。
3歳になり、自己主張もはっきりするようになり、一人で考えて行動できるようになったかと思えば、4歳になるとまわりの視線を気にしたり、恥ずかしがったりするようになります。それまで活発に見えた子どもが急に引っ込み思案になったようで、心配になるかもしれませんが、これも成長していることのあかしです。
私が保育園や幼稚園で子どもと面接しようとすると、3歳児はハッキリと「いいよ」「嫌」と自己主張し、5歳児は「行ってあげてもいいよ」とこちらの気持ちを汲んでくれます。
4歳児は「いっしょに来てくれる?」と誘うといいとも悪いとも言わずモジモジしています。そこで実験室に連れて行くと泣き出したりします。4歳児は恥ずかしがり屋さんなのですね。そうした4歳の過ごし方は重要です。
恥ずかしがり屋の4歳児は、人前で何かを試したり、失敗したりするのを嫌がり少し慎重になります。「ほら、みんなも縄跳びやってるでしょ?やってみなさい」というように無理強いするのは禁物です。失敗を恐れて引っ込み思案になってしまうかもしれません。
子どもがやってみたいと思うまで待っていれば、自分でこっそり練習して、納得がいったところで見せてくれるでしょう。そのときがくるまで、待つことです。そしてその子どもの努力を認めて「がんばったね」「よくできたね」とほめてあげましょう。
この言葉に、子どもは達成感や、やり遂げた喜びを再確認するはずです。
子育てで何より大切なのは、「待つ」ことです。急がず慌てず、子どもの育ちの自然なプロセスを見守り、待ってあげられることが大事ではないかと思います。
me[ミー]夏号2015 summer Vol.27より転載
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