便育コラム 第26回おならの音とにおい
おならには音の出るおならと出ないおなら、ニオイが臭いおならと臭くないおならがありますよね。
どんなときにどんなおならが出るのか考えたことはありましたか?
おならも大便と同じように食べたものや生活によって「出かた」が変わるのです!
おならも身体からの立派なメッセージなのです。
肉食の後のおならは臭くなることが多いです。動物性たんぱく質が腸内で分解されるときに出るガスが臭いニオイの元になっています。このガスはほんの少しでもとっても臭いのです。
また便秘でお腹の中に便が溜まっているとやはり臭いおならが出ます。「今日は臭いおならがたくさん出るな」と思ったら、おそらくその日はまだ便を出していない証拠です。
寝不足やストレス、食べ過ぎ、運動不足なども腸の動きを鈍くして消化の妨げになりますから、やはりニオイの原因となることもあります。
おならの音はお腹の中で発生するガスの量や肛門の筋肉の強さなどとも関係があるようです。
サツマイモのように繊維質の多い食べ物を食べるとガスが大量に発生しやすいのですが、このガスはそんなに臭くないのです。大量のガスが肛門から一気に吹き出すと、大きな音となるわけです。
このようにおならの音やニオイにも体の中からのメッセージが込められているのです。
そんなおならのお話を絵本にまとめたのが「おならのえほん ぶりっぺ すかっぺ」です。
「ぶりっぺ」は音がするけれど臭くないおなら、「すかっぺ」は音はしないけれど臭いおならです。
どんなときに「ぶりっぺ」になって、どんなときに「すかっぺ」になるのか、動物のおならの話も交えながら説明しています。
もちろん世の中のおならがこの二つのおならにきれいに分類されるわけではありません。
しかし、音やニオイがどんな理由であったりなかったりするのかということをわかっていれば、おならからも自分の健康状態や食生活を振り返ることができるのです。
この絵本にはおまけがあって、今日食べたもので明日出るおならがどんなおならかがわかる「あしたのおならよほう」が付いています(笑)
果たして予報通りのおならが出るか!ぜひお試しください。
「ぶりっぺ すかっぺ」ほるぷ出版
文:村上八千世 絵:せべまさゆき