第14回 「図鑑型」の子どもと「物語型」の子ども 編2
―たのしく・あそぶ・まなぶ・そだつ―
今回は、子どもの「脳の育ち」を軸に、子どもの成長のプロセスを
内田先生がやさしく解説してくださいます。
脳の発達の段階に応じた、折々の子どもの姿がわかると、
子育ては一層たのしいものになることでしょう。
「もの」に興味のある【図鑑型】。「ごっこ遊び」が好きな【物語型】
たとえば図鑑型の男の子は、外でみんなとヒーローものの遊びをするより、家で積み木遊びをしたり、自動車が載っている絵本を繰り返し読むのが好きかもしれません。物語型の女の子はごっこ遊びが大好きで、くもの巣を見ても「みて、天使が踊ってるの」と想像の世界に入っていくでしょう。
子育ては一人ひとり違うからおもしろいのです。みんながみんな、本や雑誌に書いてある通りのことしかしない子どもばかりなら、無味乾燥な子育てになってしまうでしょう。
図鑑型の子どもは、友達よりもおもちゃなどの「もの」に興味があり、友達とのかかわり方が苦手なタイプです。一方、物語型の子どもは友達とかかわるのが上手なタイプで、すぐにお友達ができます。
親としては、後者のほうであってほしいと思うかもしれません。
けれども、図鑑型の子どもに対して「ホラ、みんな遊んでいるよ」と手を引っ張って仲間に入れようとすると、子どもは嫌がって泣き出すでしょう。無理強いすると、子どもはさらにほかの子どもにかかわろうとしなくなってしまいます。
図鑑型の子どもは繊細で内気な傾向があるので、外ではなかなか自分の気持ちを伝えられないかもしれません。そういうときは、お母さんが上手にサポートしてあげましょう。
最初はみんなと離れて砂遊びをしていたり、一人でおもちゃで遊んでいても、そのまま見守っていましょう。
友達が興味を持って近寄ってきたときに、「いっしょに遊ぼうね」と声をかけてあげるといっしょに遊び始めるかもしれません。
もし、ほかの子どもの遊んでいる様子をじっと見つめていたら、「あのスコップいいね」と子どもの気持ちを汲み、お母さんがみんなの輪の中に入って「それ貸してもらっていい?」と声をかけるなど、お手本を見せてあげるといいでしょう。スコップやバケツなどおもちゃを用意していって、そのおもちゃを介して遊ぶきっかけをつくるのもひとつの方法です。
徐々に友達がいる環境に慣れてきたら、子どもは家にいるときと同じように元気になるでしょう。
me[ミー]夏号2016 Summer Vol.31より転載