便育コラム 第7回おむつ返りはどうして起こる?
一旦、おむつを卒業できたのに、またお漏らしに逆もどりしてしまうことがあります。
特に妹や弟が生まれたタイミングで起こることも多いです。
このような場合の「おむつ返り」は「赤ちゃん返り」の一つの現れ方です。
今まで両親の愛情を独占してきたのに、強力なライバルが現れたわけですから、子どもにとっては人生最大の危機的な状況だといえるでしょう。
排泄だけでなく、着替えなど生活全般に赤ちゃん返りが現れて、いろんなことができなくなったりするのですが、「おむつ返り」が特に印象に残るのは子どもにとって効果が絶大だからです。
「赤ちゃん返り」は親の関心を自分の方に向けさせるための子どもの戦略でもあります。いろんなことができなかった頃と同じようにまた親に接してほしいという思いが反映しています。
どんなことをして見せれば、親がこちらを向いてくれるのか、子どもはよく知っています。
特に、親が「どうしてもその事態を放っておけない」と思うような事は効き目があります。
たとえば排泄や食事に関する事は、子どもの健康や生命と密接なので、親はたとえ子どもがわざと出来ないふりをしていると分かっていても放っておくことはできないものです。最初は放っておくつもりでいても、結局は根負けしてしまうのは親のほうです。
いつまでも食べないでいたり、いつまでも汚れたパンツのままでいるのを、親として放っておくことはなかなか難しいですよね。
すべての「おむつ返り」が当てはまるわけではありませんが、「おむつ返り」戦略は子どもの心の状態を反映しているようです。
何でも一人でできるようになるということは子どもにとっては誇らしいことなのですが、自律することによって親が離れていくことは不安でもあるのです。
このままどんどん親が離れていってしまう、もっと甘えていたいのに・・・と不安と葛藤しているのです。
「おむつ返り」はそんな不安や寂しさが、日々の生活に現れた結果といえるでしょう。
そんなときは、無理にひとりでさせようと思うと、ますます不安になって逆効果になることもあります。まずは子どもの不安な気持ちを理解して、たっぷり甘えさせてあげることが自律の近道かもしれませんね。