便育コラム 第11回おもらしは「失敗」ではない
おむつからパンツに移行する途中で、子どもがお漏らししちゃうのは当たり前のことです。
今までずっとおむつをつけられて、その中で用を足すことを強いられてきたのに、急に「おむつを卒業しましょう」と言われて、すぐに上手にトイレでできるようになるわけがないのです。
中には運よく移行がスムーズに進んで、お漏らしをほとんどしないでおむつを卒業する子どももいるかもしれませんが、それは稀なことでしょう。
私は若いころスキューバーダイビングをしていましたが、ウェットスーツで海に潜っている時におしっこに行きたくなったら、潜ったまま用を足すことを知りました。しかし最初は出そうと思ってもなかなか排尿できませんでした。また、被介護者体験で紙おむつをつけて用を足してみたことがあったのですが、やはり出そうと思ってもなかなかすぐには出すことができませんでした。
これらはおむつを外すのとは逆の経験ですが、いつもとは違う状況で用を足すのは大人でも難しいものです。
しかも子どもたちは生まれてからほとんどおむつの外で用を足したことがないのです。
経験したことのない感覚に驚いて、泣きたくなるのは子どもの方です。
むしろお漏らしすることで排尿の感覚を掴んでいるように思えます。
そんなとき、お漏らしを「失敗」と親が捉えてしまうと、子どもにとっては「出していいのか、出してはいけないのか」混乱してしまいますよね。
親として悩むのは子どもがお漏らしをしても全然気にしなくて習慣化してしまうことでしょうか。
「もう、『出る前に言って』って言ったでしょ!」と言いたくなってしまいますが、「『出る前』っていつ?」と子どもは思っているかもしれません。
「出る前」のタイミングを掴むのは、お母さんの方が上手な場合もあります。子どもの動きをよく見ているともじもじしたり、動きがピタリと止まったり・・・。
その時に「おしっこが出そうなんじゃない?」とタイミングを示してあげると分かり良いかもしれません。
「おしっこが出たんじゃない?」は言われなくてもさすがに子どもも分かっているでしょう。
待ってるだけでなく、子どもを注意深く見るという共同作業が必要なこともあるのです。