[児玉ひろ美]
JPIC 読書アドバイザー
台東区立中央図書館司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活動。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
第64回「おつきさま」
夕暮れが早まり、お月さまが美しい季節になりました。今年の中秋の名月(9月10日)はお天気に恵まれ、多くの方が楽しまれたことでしょう。これからは寒さとともに空気が澄み、月の光は美しさを増してゆきます。そんな季節を楽しむ「おつきさま」の絵本を集めました。
「まるいまるい おつきさま」
『まんまるおつきさん』ねじめ正一 作/さいとうしのぶ 絵/偕成社
まんまるおつきさまをみていたら、つぎつぎ大好きな食べ物に変身してしまいます。お煎餅になったり、メロンパンになったり…、それはもう美味しそう! こうしてみると、美味しい食べ物には、丸いものがたくさんありますね。丸くて美味しいものを探して、おつきさまを変身させちゃいましょう。
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『これはまる』中川ひろたか 文/tupera tupera 絵/ポプラ社
おつきさまを丸くて美味しいものに変身させあと、今度は身の回りにある「まる」を変身させてしまいましょう。果物はお月さまやお日さま、石はお団子に。さて次は何を変身させましょうか?
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「おつきさまってふしぎ!」
『おつきさまはどこいった?』新井洋行 作/小林ゆき子 絵/ひさかたチャイルド
仲良しねずみチュッチュとチョピーはお月さまが大好き。「お月さまは ひるま どこに いるんだろう?」と、お月さま探しに出発します。「あれ、お月さまじゃない?」2ひきは、そう思って近づきますが、違います。そのうち2ひきは怖い目に……! 穴あき仕掛けが、読み手に「めくる楽しさ」を無理なく体験させてくれます。
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『おつきさまひとつずつ』長野ヒデ子 作/童心社
あこちゃんはお母さんに尋ねます。「おかあさん、アフリカにもおつきさまある?」「あるわよ」あこちゃんはほっとします。「おつきさまがみーんなにひとつずつあって、よかったね」あこちゃんはそう思ったのでした。
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おやすみのまえに
『つきのばんにん』ゾシエンカ 作/あべ弘士 訳/小学館
動物たちから新しい「つきのばんにん」に選ばれたシロクマのエミール。森の生き物たちが何より大切にしている月の光を守るため、毎晩かかさず月のお世話をしていました。ところがたいへん!ある日、エミールはお月さまが、どんどん細く薄く、まるで糸のようになっていくことに気がつきました。
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『みんなおやすみ』かきもとこうぞう 絵/はせがわさとみ 文/学研プラス
『どうぞのいす』でお馴染みの、柿本幸造さんの作品です。静かな夜、「みんなに おやすみを いいに いこう」と、お月さまが言いました。お客さんが誰もいない動物園のみんな、仕事を終えたバスさんたち、みんな眠ったかな?
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